嘘をつくようになりました。
Q: 子どもの嘘にどのように対応したら良いでしょうか?3歳児ですが、最近、嘘をつくようになりました。明らかにやった事がわかっているので「やったでしょ?」ときいても決して認めず、嘘をつきます。嘘をつくのはいけないというのですが、理解できないようです。
A: 何故、嘘をつかなければならなくなったのかを考えてみましょう。
知恵がついてきたんですね。嘘をつくには、ちょっと知恵を働かさなければいけませんからね。でも、嘘をつく子には育てたくないというのが、誰でも思う事ですよね。
人が嘘をつくときは、どんなときでしょうか?自分が明らかに悪い事をしたのに、それを隠したくてつく嘘。誰かを陥れるためにつく嘘。誰かの為につく嘘といろいろですね。子どもがつく嘘は、何か悪い事をして、それを知られないために、嘘をつく。自分を守りたいからでしょうね。
お子さんが何か悪い事をしたときに、どのように聞いていますか?もしかすると誰がやったのか、犯人を捜すように対応してしまう事はないでしょうか?また、やった事に対して、厳しく怒ったりしていませんか?怒られるのが怖くて、つい正直に話せなくなってしまうという経験は、誰にもあると思います。
もし、そうだとしたら、お母さんも何かがあった時の対応に、気をつけなくてはいけないのではないでしょうか?嘘をつくのは、嘘をつかなくてはいけない状態に親が追い込んでしまった結果かも知れません。嘘をついた事を叱る前に、なぜ、嘘をつかなければいけなかったのかと、考えてあげるのも大切だと思います。
嘘をつかれるのはつらいですよね。その気持ちをお子さんに伝えるのも良いと思います。嘘をつかれた時に、どんな気持ちになるかをきちんと伝える事で、お子さんは、お母さんは悲しんでいると理解するでしょう。子どもは、親の喜ぶ事をしたいといつも思っています。お母さんの悲しむ姿を見たくはないのです。
決して、「嘘をつく子は嫌いよ!」とは言わないでください。お子さんには「嫌い」という言葉しか残りません。そうなっては、よけい悲しいですね。「嫌いよ」とお子さんを否定するのではなく、「嘘をつかれると、お母さんは悲しいの」の方が、伝わると思います。その中で、本当の事を話しだしてくれるかもれしません。