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カッコイイということ。

顔が良く、背が高く、スタイルも良いとあの人はカッコイイと言われます。確かに、テレビを見ていてもそのような人たちがたくさん出てきます。でも、本当にカッコイイとはどのようなことをいうのでしょうか?
先日、Aくんのお母さまとお話をしているときに、答えが見つかりました。

八島「最近、A君が小さい子の荷物を持ってあげたり、テレビをみんなで見ているときに、小さい子 が、みんなに迷惑をかけないように膝に乗せてあげたり、とても面倒を見てくれるようになって嬉しいです。」
お母様「年長のお友達が小さい子に親切にしているのを見て、カッコイイって言っているんです。だからだと思います。」

このときに本当にカッコイイということの意味を子どもたちから教えてもらいました。
その年長のお友達も入園したときは、泣いてばかりいました。でも、そのときに今では小学生になった年長のお友達から優しくされたのをしっかりと覚えているんですね。

私がいつも心に思っている「優しさの循環」がこのようにして繰り返されているんだと本当に嬉しくなりました。優しくされれば嬉しい、だから他の人にもそうしたい、それを行動で見せてくれたお友達、そして、そうしている友だちがカッコイイと思える心を持ってくれたことに感謝しています。

「社会に出たらイジメはあるから、小さい頃からその環境に慣れてイジメに強くならなければ」という教育者とは思えないことを言う方も現実におられます。でも、イジメられれば心は荒みます。その中からは人を思う心は育まれません。

子どもたちは、愛され、優しさに包まれながら育つことで、自分を信じ、自分を大切にする。だからこそ他の人を信じ、他の人も大切にしていけるのだと思います。

人をみてカッコイイと言ったその子の行動は、とても自然なかたちで他のお友達にも伝染しています。
このような子どもたちを心から誇りに思います。ありがとうございます。