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引き算のレッスン2

引き算のレッスンで子ども達を信じられずに失敗した私。
次のレッスンでは、子ども達に任せてみよう
と思って挑んだ引き算2回目のレッスン。

子ども達は、想定外のことをやってくれました。    

やり方は、前回と同じ。
前回はこちらを読んでください。

    
用意したのはいつもの1~15のカード。
違うのは、子ども達に自分でカードを選ばせたこと。

私がカードを持って、数字を選んで良いと言うと
みんな目を瞑ってカードを取りました。
(へ~、目を瞑るんだ~)と思った私。

別の子がスピンを回してカードの数字からスピンの数字を引きます。
順調にレッスンが進みます。

気づいたのは、年長さんは下の方にある大きい数字から選ぶのです。
二桁の数字だと繰り下がりになるかもしれないけど、
あえてそういう、難しい計算になるような数字を選んでいます。

カードは上から1~15と並んでいます。
下の方が大きい数字があると分かっているのです。
(考えてるんだ。おもしろい。)

何度か繰り返すうちに、その時はやってきました。
1を引いた子がいたのです。
1を引いて、スピンの止まった位置は (-2)
1-2=  です。

さあ、子ども達はどうするか?

“1-2=? Wow……!” と言う声。

でも、なぜか誰も”No, I can’t.”と言わない。
どうするか考えてる。

さあ、どうする?

一人の子が動いた。

“Ok, we can do it!”
ふと見るとスピンの位置が(ー1)になってる。
私が他の子を見ているうちに変えたようです。

1-1=0

-1とは、よく考えたと思います。
これなら、負の数字を習っていない子ども達でも解けます。
頭良い~~~~!

それからの、子ども達は、
カードを引く時に気をつけるようになりました。
少し大きい数字を引くのです。
そして、スピンを回す時、止まる時、ちょっと手を加えます。

ズルといえば、そうかもしれない。
でも、私は、そうは思いません。
彼らなりに、導き出したやりかたです。
それができるのは、頭の中で計算ができているから。
それができなければ、少し大きい数字を引くことも、
その数字に合わせてスピンに少し手を加えることもできません。

やれせてよかった。
任せてよかった。

子ども達は、私が想像している遥か上のことをやってくれます。
子どもだから、これができない。
これは無理と思って、限界を決めているのは、大人なのかもしれません。

もっと自由に考えさせたら、もっともっと伸びていくんでしょうね。

子ども達の無限の可能性を伸ばしたい。
これからも、彼らの可能性を信じて、一緒に楽しんでいこうと思います。