卒園おめでとう。
卒園おめでとう。
2021年3月18日にABC英語教室の卒園式を行いました。
卒園式では4人の先生からいろいろな言葉が子ども達に送られました。
全部私が言いたかったことです。
そして私は私の言葉を用意していたのですが、
それを話すと泣いてしまって伝えられないと思い、
その代わりにここで伝えたいと思います。
毎年思うことですが、年長さんの子ども達の成長は目を見はるものがあります。
2021年に卒業する子ども達もそうでした。
春にはなんとなく心細くて、大丈夫かなと思っていたのに、
少しずつ年長という自覚が芽生えてきたのが夏に入る頃でしょうか。
クラスの中でも言われなくてもリードしていったり、
年下の子どもたちをスッと手助けしたり。
一を聞いて十を知る、という言葉がありますが、
年長さんになってからの理解力、応用力は素晴らしく伸びたのではないかと思っています。
この1年の中で忘れられないことがあります。
レッスンの最中、突然、私がみんなを叱った事です。
その少し前から、馴れから来るものなのか、
なんとな~くクラスに嫌な雰囲気が漂っていました。
その雰囲気に私が耐えられないと思った時、思わず大きな声を出していました。
クラスが静まり返って、みんなびっくりした顔をしていました。
友達には公平にフェアに向き合うのが大事だよと話しました。
叱ったあと、数日悩みました。
みんなに想いが伝わったのかな?
あんな風に叱って本当によかったのかな?
態度の変わったみんなを見ても、最初は半信半疑でした。
また叱られるのが嫌だから、良い子の良いふりをしているのかな?
みんなの心は本当はどうなのかな?
答えはみんなが見せてくれました。
あれからしばらくして、みんなが一皮剥けた感じになりました。
レッスンをやっていてもスムーズに流れていくのがわかりました。
だからこそ、先生がいなくても自分たちで助け合いながら、
レッスンをしていくことができたんだと思っています。
この1年は、私にとって、とても困難な年でした。
父を亡くし、月日を重ねても寂しさはなくなるどころか、強くなりました。
悲しくて、眠れない夜もありました。
正直ABCに行きたくないと思う日もありました。
でも、私を救ってくれたのが、子ども達の笑顔でした。
レッスン中でもランチの時でも笑顔があちこちにありました。
問題にトライしてうまく行かなくて、何度も繰り返している時の真剣な顔、
そしてできた時の満足そうな顔。
一年前にはできなかったのを知っているから、
子ども達以上に嬉しいのは本当は私です。
卒園する子ども達には、とても感謝しています。
またいつか顔を見せにABCに立ち寄ってください。
私はいつもここにいますから。
この仕事をしていて、ほんとうによかったと思います。
至らない私ですが、これからも、よろしくお願いいたします。