英検4級に受かるコツ
英検4級を受けるときは…
英検4級は中学中級程度、2年修了レベルです。
英検5級では「初歩的な英語を理解し、またそれを使って表現する」というレベルでしたが、英検4級では「簡単な英語を理解し、またそれを使って表現する」というレベルの英語力が求められます。
4級の場合にはリーディング、リスニングそれぞれ500点満点で、合計1,000点満点と定められています。
合格ラインは622点ですので1,000点の約62%ということになります。
1問1問の点数は同じではないので、合格するためには正答率65~70%が必要です。
4級の準備においても、基本的に英検5級と同じように過去問を何度もやることが大切です。
英検4級では、リーディングでは以下の4つの課題が出題されます。長文以外は英検5級と同じです。
・短文の語句空所補充 15問
・会話文の空所補充 5問
・日本文付き短文の語句整序 5問
・長文の内容一致選択 10問
リスニングでは以下の3つの課題が出題されます。それぞれ10問です。
・会話の応答文選択
・会話の内容一致選択
・文の内容一致選択
そうなんです。英検4級と英検5級の大きな違いは「長文内容の一致問題」です。
長文の内容を読んで理解し、問題を解くことが必要になります。
長文を読む前に問題を先に読む、
段落ごとに要旨をつかんで読む
といった問題を解くための意識を持つことが大切です。
まずは過去問をやって答え合わせをします。
その時に長文の日本語訳もよく読みましょう。
日本語訳を読んで何が書いてあるのかを掴んでから、もう一度英文を読むとわかりやすいですよ。
ABC英語教室では、この問題集を使用しています。
英検4級からは、語彙を増やしていくようにしましょう。
だからと言って、単語ばかりを勉強する必要はありません。
過去問を解いていけば、必ず意味を知らない単語に出会います。
答え合わせの時にその意味を調べれば良いでのです。
過去問を何度もやると「あれ、前にもこの単語を見たな」と思うはずです。
そしてまたその単語を調べる。
そうすることでその単語を覚えていきます。
次には、調べなくても分かるようになるので単語力がついてきたことが実感できるでしょう。
ABC英語教室では、この頃から英検3級に向けてライティングの練習も始めます。
普段から、日本語でも質問に対して答えるときに、必ずその理由を二つ言うようにしています。
例えば、あなたは海外に行くとしたらどこに行きたいですか、という質問があったときに、
私はアメリカに行ってみたいです。なぜなら、私はディズニーランドが好きなので、ディズニーランドに行きたいからです。
また、英語を習っているので英語を話したいからです。
それを英語に訳していきます。
日本語を英語にする場合、直訳というわけにはいきません。
自分が書ける英語にするために日本語の文に工夫をしておく必要があります。
その練習をしておくことで、英検3級を受けるときに、質問を見てすぐに英文を書くことができるようになります。
また、この練習の良いところは、試験以外で英語を話す場面があったときに、例えば、自己紹介ができたり、自分の思いを伝えることができるようになることです。
最後に保護者の方にお願いです。
英検5級の時にも書きましたが、もしお子様が英検に合格できなくても受けたことを褒めてあげてください。
特に英検5級を受けずに、初めて英検4級を受ける場合は気をつけてください。
長文は簡単ではありません。
集中力も必要だし、繰り返すという忍耐力も必要です。
お子さんがやる気のない状態で、勉強をさせないでください。
中学生レベルの試験を小学生が受けているのです。
それだけでもすごいことです。
英検を受けるのは、あくまでも力試しです。
落ちても当たり前という心構えでいて下さい。
繰り返し勉強していくことで英語の力もついてきますし、そしてそれが最終的に合格につながっていきます。
英検のために英語を勉強するのではなく、広い視野を持つ人間になるため、それを忘れないで下さい。